IT

AI再考(最高?)

IT
この記事は約3分で読めます。

IT業界にとどまらず、様々な分野で「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」とともに「生成AI」という言葉が飛び交い始め、市民権を得た感のある「AI(人工知能)」。
少し前までは、どこか遠い未来の技術であるかのように捉えられていたが、気づけば私たちの生活の中にまで入り込んできているような存在に。
数十年前の第2次AIブーム(この頃は、「エキスパートシステム」に注目が集まっていました)と呼ばれていた頃からの変遷を見てきた中で思うことを徒然と。

AIは日本語で「人工知能」と表されるが如く「人の手で作られた知能」であり、「電気があって初めて動き、人間が作るプログラムによって初めて機能する、コンピューターの中で動くもの」であることには変わりなく、忘れてはならないことであると。(プログラムそのものも生成AIによって書かれるものとなりつつあるが、改めて後続の記事にて触れたいと思います)
すなわち、電気が供給されなくなればAIは働かず、入力(生成AIではプロンプトと表される)や処理に必要となるデータがなければAIは答えを導き出すことができない、電気仕掛けの箱でしかないことには変わりはない。

極端な言い方かもしれないが、原子力発電所と同じように、我々人間が想定した範囲内であれば、我々人間が意図した通りに機能し、望ましい恩恵を与えてくれるのです。

しかし、我々人間が想定できない、想定していない範囲を超えたことに対しては適応できないという意味では、原子力発電所もAIも同じ我々人間が作り出した物であることを忘れてはいけないと改めて思う今日この頃です。
それは作り手の立場、使う側の立場によって視座は異なるが、見失ってはならない視点であるようにも。

2023年に、「Chat-GPT(チャット・ジー・ピー・ティー)」が世に生み出された、2025年に入り現れた「DeepSeek(ディープ・シーク)」。DeepSeekが現れた時には、先行する「Open-AI(オープン・エーアイ)」を凌駕するとも言われたが、その後、よくよくDeepSeekがどういうものか知られるにつれて、裏で動いているデータベースのセキュリティの甘さや、回答率の低さ・一部の国に有利なようにスクリーニングされてしまうといった実態が浮き彫りになりつつあります。(先々改善が行われるかもしれませんが、、、)

 セキュリティに関する課題にとどまらず、組織・個人を問わずAIを導入する際に気を付けなくてはならないと言われている主な5つのリスクは、AIに限った話ではなく、今後のいつの間にかデジタル化された情報のみと画面越しに接するにあたり忘れてはならない点でもあります。

①個人情報や機密情報の漏洩
②サイバー攻撃等のセキュリティ
③AIの過信による業務ミスの発生(これまでの第1次・第2次AIブームの中では人命に関わる事案もありました)
④AI人材の不足
⑤一時的なコストの増大

実際に、AIベンチャー、ブロックチェーン先進技術を標榜する新興企業が牽引するプロジェクトにおいて、セキュリティについての取り組みの甘さから、障害やクライアントでの利用に影響を及ぼす問題を引き起こす事例は後を絶たないという事象を目の当たりにするという現実もあります。

少子高齢化が待ったなしの状況もあり、それに対する対応も喫緊の課題であることも確かであるが、不用意に急ぐことなく、必要なことに十分な備えをもってAIに臨み接することが長い目で見て上手くAIを活用することが可能になるものと考えています。

タイトルとURLをコピーしました